「水草」が人類を飢餓から救う?驚くべき栄養価を秘めたスーパーフードであることが判明

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Flickr_Carolyn Jewel

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池や沼などの水面を覆っている水草。先日、シカゴで行われた食料技術研究所の会合において、これがイノベーション賞を受賞し、改めて食材としての認識が深められた。

大豆などに代わって製品を作れる

その水草とは、浮き草の一種、「アオウキクサ」。メディアサイトのFood Ingredients Firstによれば、この植物の優れた点は栄養素の高さにあるという。

例えば大豆にはタンパク質が36.0%もあるが、生の状態の浮き草には45.0%も含まれている。しかもそれを乾燥させ粉状に挽いた場合、タンパク質が68.0%に増加。植物繊維も豊富であることが分かった。

他にもカルシウムやアミノ酸、オメガ-37、ベータカロチンも多く、逆にグルテンやラクトース(乳糖)は含まれていない。何よりも重要なことは、現在大豆や粉末乳清で加工されている製品なら、どんなものでも浮き草から作ることが可能という点だ。

他の作物よりも少ない水量ですむ

しかも栽培方法は簡単。無論土地は必要なく、オープンエアのタンクや水槽の中で育てられ、水の供給がある場所ならどこでも繁殖させることができる。

さらに成長力も驚異的だ。浮き草は16~32時間で2倍に育ち、毎日収穫することも可能。植物の中で水分が循環するために蒸発の心配もなく、他の作物を育てる場合より少ない水量ですんでしまう。また基本的に温暖な地域ならどこでも生産できる。

「なぜ今まで気づかなかったのか?」

今では世界の人口が急増し、今後30年間に70.0%も多く食料が必要になると言われている。しかしメーカーは浮草を使えば、未来の食糧需要を満たすことができると主張。

イギリス、シェフィールド大学のダンカン・キャメロン教授も、英紙Daily Mailの中で「なぜ今までこの食材に気づかなかったのか」とコメント。浮草が未来の持続可能なタンパク源として欠かせないと認めている。

生産性、栄養素、成長力、どの点においても優れたスーパーフードの「浮き草」。私たちの食卓に登場する日も近いかもしれない。

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