スペインの町で犬や猫に“人権”を与える条例が可決、殺処分も禁止へ

2015年07月25日 18時00分

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日本においては飼い主がいない場合、多くのペットが殺処分されてしまう。しかしスペインのある町で、人権と同等の権利を犬や猫に与えることが決定された。

犬や猫が町の住民として認められる

そこはカスティーリャ・レオン州にある、人口約330人のTrigueros del Valleという町。英紙のIndependentによれば、この町の議会は先日、犬や猫たちを住人として認めるかどうかの投票を行ったという。

その結果、彼らを住人とする案が圧倒的多数の賛成によって可決。町で生まれたものは人間や動物に関わらず、等しく生存する権利が与えられ、ペットに関した人権に匹敵する条項を作成することが決定される。

実は住人たちは1000年以上も昔から犬や猫たちと一緒に暮らしており、以前から大切にしてきたようだ。そして今回の決定で、動物たちの殺処分を含むあらゆる残虐行為が禁止される見通しとなった。

国による保護の取り組みも行われる

スペインでは2013年に、ペットフード関連の業者が大量の捨て犬を殺処分し、その肉をペット用のエサに加工し販売していたことが発覚。大問題となったことがある。

一方で国においても、保護する取り組みが展開されてきた。2014年には動物の権利と福祉を保護する目的で、犬や猫の売買に関する基本ルールを制定すると発表

獣医師による安楽死以外の方法で犬や猫を殺すことを禁止し、さらに飼い犬や猫をペットショップへ流通させることや、商業目的のショーや展示を禁じる方向で検討に入ったことが報じられた。

動物保護団体もこの決定を歓迎

今回の町の決定について、動物保護団体のRescate 1は声明の中で「町の人々が示した知性と感受性のおかげで、私たちはより人間らしい存在に近づいた。今日は人とそれ以外の住人にとって偉大な日です」とコメントしている。

日本でも毎日のように多くの犬や猫が殺されている。動物だから仕方がないという感覚を見直し、命を大切にする優しい社会を目指して頂きたい。

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