「同じ目に遭わせたい」ジンバブエの人気ライオンを射殺した米国人歯科医に批難が殺到、殺害予告まで

Text by

  • 4
Twitter/Sarah Close

Twitter/Sarah Close

アフリカのジンバブエで観光客にも親しまれていた野生のライオン「セシル」が今月初旬、頭部を切断され殺されているのが発見された。

野生動物保護局は28日、アメリカ国籍の歯科医ウォルター・パルマー容疑者が事件に関与した疑いがあると発表。現在、行方を追っていることを明らかにした。

40時間かけて追い回し、射殺する

「セシル」はワンゲ国立公園で最も人気を集めていた13歳のオスのライオン。オックスフォード大学の調査対象にもなっていたため、首にはGPSが取り付けられていた。

しかし見つかった時、皮ははぎとられ頭部も切断されており、GPSの存在に気づいたハンターが、証拠隠滅を図ろうとした可能性があるという。

パルマー容疑者は7月6日に国立公園を訪れ、狩猟禁止区域にもかかわらず夜間に餌を使ってセシルをおびき寄せ、弓と矢を使い40時間かけて追跡。その後、公園外の私有地まで追い込み、射殺した疑いがもたれている。

約620万円を払ってライオン狩り

容疑者の代理人は声明の中で「ウォルターはセシルと言われているライオンを射殺した可能性を認めています。現地ではプロのガイドを数人雇っており、彼らは許可証を持っていました。今回の旅行は法に従い、適切な許可を得て実施されました」とコメント。

しかしガイドの2人はすでに逮捕されており、1人はプロのハンターで5万ドル(約620万円)を容疑者から受けとっていたという。 しかもパルマー容疑者はこれまでも、世界各国で捕獲した獲物をフェイスブックで公開。それを見た人々が写真をシェアしている。

「もしあなたがウォルター・パルマ―(River Bluff Dental)の患者だったなら、あなたはこの趣味のためにずっと援助していたことになる」

Twitterでも容疑者に批判が殺到

この事実が広まってからパルマー容疑者の名前は、ネット上で急速に拡散。Twitterでも容疑者に対する怒りが爆発し、非難の書き込みが殺到した。

「弓と矢でジンバブエの素晴らしいライオンを殺した“勇敢なる”ウォルター・パルマーが、同じような運命を辿ることを願おう」

「ウォルター・パルマー、お前は心のないクソ野郎だ。アドバイスをやろう、どんなことをしても俺を避けた方がいい」

「ウォルター・パルマーに弓を打ち込んで40時間かけて追い回し、射殺後に首を切り落として皮をはぎ、安らかに眠らせてやりたい」

また、歯科医院のレビューサイトにも批判の書き込みが押し寄せ、管理者がそれらを規約違反として削除。騒動にも発展する事態に。

絶滅危惧種を守るための署名運動も

娯楽としての狩りに関しては、昨年夏にもアメリカ人女性が野生動物を仕留めた誇らしげな姿をSNSに投稿し、多くの非難を浴びていた。

現在、署名サイトのCARE2 PETTITIONSでは、ジンバブエ政府に対し絶滅危惧種を殺す許可をこれ以上ハンターへ出さないよう求める運動を展開。すでに26万人以上の署名が集まっている。

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking