どうしても禁煙できない人に朗報!ニコチン中毒を防ぐ薬が誕生間近

2015年08月15日 08時00分

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123RF
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アメリカでは喫煙者の約8割が禁煙に失敗し、再びタバコを吸ってしまうと言われている。しかしそんな難しい禁煙治療に強力な武器となりうる薬が紹介された。

ニコチンを栄養源として捕食する

この開発に携わったのは、南カリフォルニアにあるスクリプス研究所の科学者たち。彼らはニコチン中毒に対抗しうる薬を30年以上にわたって調査。その結果バクテリア酵素の「NicA2」を開発した。

これはタバコ畑の土壌に棲息している細菌のシュードモナス属プチダ菌から抽出されたもので、パックマンのような形をし、ニコチンを栄養源として捕食するという。

実験では血液とタバコ1本分のニコチンを混ぜた溶液にこのバクテリアを投入。するとニコチンの半減期が約2時間から約12分へと低下し、脳に到達するのを阻むことも明らかになった。

3週間にわたって安定的に保存も可能

また科学者らは薬として実用性があるかをテストするために、同じ溶液の中にバクテリアを投入し保存状態を観察した。

その結果、華氏98℃(36.7℃)の実験室では、3週間にわたって安定した状態で保たれていることも判明。薬として利用できる可能性も見えてきた。

効果を最大限にするため研究が必要

しかしまだ研究の初期段階。さらに多くの困難が残っているという。実際にさまざまな数値を正確に測定し、慎重に実験を進めなければ全てが水の泡になりかねない。

それでも科学者らはバクテリア酵素がかなり有望だとし、期待をのぞかせているようだ。

今後は酵素の構成を変え免疫に関する問題を最小限にとどめ、ニコチンに対する効果を最大限発揮できるよう改良を重ねるとしている。

喫煙は肺がんに直結すると言われてきた。多くの人の健康を守るためにも更なる研究が進むことを期待したい。

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