猫は犬より優れている?ネコの祖先がイヌ科の動物の多くを絶滅させた可能性が明らかに

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今では仲良く共存しているかのように思えるネコとイヌ。しかし遥か大昔にはネコ科の動物が、さまざまな種類のイヌを絶滅に追いやっていたという研究内容が発表された。

ネコがイヌの絶滅に大きな役割

この研究に携わったのはスイスのローザンヌ大学やブラジルのサンパウロ大学、スウェーデンのヨーテボリ大学の研究者たち。彼らは2000個にも及ぶイヌやネコの化石を分析。

その結果、ネコ科の動物の方がイヌ科よりもハンターとしても有能であり、生存競争において有利な立場にいたことを突き止める。このことが乏しい食料の奪い合いの中で、多くのイヌ科の動物を絶滅へと導く大きな役割を果たしたと結論付けた。

30種類まで増えたイヌ、現在は9種類

もともとオオカミやキツネなどのイヌ科の動物は、4000万年前に北米大陸に姿を現したと見られ、2200万年前には最大で30種類まで多様に進化したとされている。

しかしその頃ネコ科の動物がアジアから渡来。研究者らによればそれが原因でイヌ科の集団は劇的に数を減らし、現在では9種類しか残っていないという。

Daniele Silvestro博士は報告の中で「北アメリカへのネコ科の流入がイヌの多様性に重大な衝撃を与えたのでしょう。(今回の研究では気候変動よりも)他の肉食獣との競争がイヌの進化において重要だったことが分かりました」と語っている。

なぜネコの方が優れていたのか?

実は、ネコがイヌよりも狩りが得意だったという理由は明らかにされていない。しかし研究者らはネコの爪に原因があると考えているようだ。

ネコは鋭い爪を持っているが、必要のない時は奥に引っ込めておくことができる。その仕組みが爪をすり減らすことを防ぎ、鋭い状態に保つことを可能にさせたという。

また数千年前、オオカミなどのイヌ科の動物は速いスピードで獲物を追いかけていたが、やがてネコと同様に藪の中で待ち伏せるものが出現。しかし彼らは鋭い爪を持たず、高い狩猟技術もなかったため淘汰されたと見られている。

なぜ犬が人間との共存を選んだのか。もしかしたらその謎の1つがここにあるのかもしれない。

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