“あくび”がうつらない人はサイコパスの可能性あり?:米研究結果

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他人に対して思いやりがなく罪悪感も後悔の念もなく、社会の規範を犯し人の期待も平気で裏切るとされるサイコパス。

精神病質者とも呼ばれ殺人を犯す者もいるが、北米で200万人、ニューヨークだけでも10万人おり、大部分は身近に潜んでいるという。しかしそんな人間を見極めるのに「あくび」が有効であるという研究結果が発表された。

冷淡な人ほど「あくび」がうつらない

この研究を行ったのはテキサス州にあるBaylor Universityの研究者たち。彼らは自己中心性や冷淡さが顕著で、協調性にも欠けるとされる135人の学生を調査。「あくび」を含むさまざまな人々の表情を写した動画を見せ、どう反応するかモニターした。

その結果、冷淡さのレベルが高い学生ほど「あくび」をしない傾向にあることが判明。サイコパス的要素を持つ人間ほど「うつる(伝染する)」とされる「あくび」の影響を受けにくいと結論付けた。

「あくび」は人間以外の哺乳類でもうつる

研究者らによればそもそも「あくび」は、感情移入や共感の要素に大きく関わっているという。しかも「あくび」は人間以外の哺乳類、例えば犬やチンパンジーなどにも伝染し、逆に自閉症の子などはうつりにくいとされている。

また犯罪心理学者のロバート・D・ヘア氏はサイコパスを次のように定義している。

  • 良心が異常に欠如している。
  • 他者に冷淡で共感しない。
  • 慢性的に平然と嘘をつく。
  • 行動に対する責任が全く取れない。
  • 罪悪感が皆無。
  • 自尊心が過大で自己中心的。
  • 口が達者で表面は魅力的。

簡単に言えば思いやりが持てず、他人の痛みにも同情を抱くことができない人間のことだが、共感をつかさどる脳の構造に問題があるともされてきた。

とすれば、「あくび」という生理現象がうつらないのも頷ける。しかし研究者らによれば、逆に相手が「あくび」をしないだけでサイコパスと判断するのも危険だという。

大切なことはやはり、相手の言動を普段から注意深く観察することなのかもしれない。

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