化学合成されたお香の煙はタバコよりも有害?DNAにも影響を及ぼす可能性ありとの調査結果

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flickr_Paul Scott

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リラクゼーションのために部屋でお香を焚くという人も多いのでは。しかしその煙が想像以上に有害であることが発表された。

お香の煙がDNAを変化させる可能性

この調査を行ったのはSouth China University of Technologyの研究チーム。彼らは広く知られている沈香や白檀という香木から作られた、2つの異なったタイプのお香を使いテストを実施。特にハムスターの卵巣細胞への影響などを測定した。

その結果、お香の煙には突然変異誘発性があり、含まれる化学物質によってDNAのような遺伝物質を変化させる可能性があることを発見。

さらに研究で使用されたタバコよりも毒性が強く、細胞や遺伝子がより傷つきやすくなることも突き止めた。しかもこれらの毒性物質はがんの進行にも関わっているという。

合計64種類の異なった合成物が存在

お香は超微細なものや粉状の物質からできており、4つのサンプルからは合計64種類の異なったタイプの合成物が含まれていたそうだ。

これらの物質の多くはわずかに害を与えるだけだが、サンプルに入っていた2つの物質だけは、人間にとって非常に有害であることが判明する。

調査に携わっていたRong Zhou氏は報告の中で「明らかに室内でお香を焚くことは健康リスクと結びついており、そのことに意識を高めることやきちんとした管理を行う必要性があります」と述べた。

漢方薬などにも使用されるお香の原料

しかしお香の原料にはさまざまあり、天然素材から作られ香辛料や漢方薬に使われているものも多い。

またタバコと異なり、人々が絶えず煙を吸い込むというケースは少ないと考えられる。そのため実生活において人間に対しどの程度影響を及ぼすのかを正しく知るには、さらなる研究結果を待った方がいいのかもしれない。

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