1日5時間以上テレビを観ている人はエコノミー症候群で死亡するリスクが高い:調査結果

2015年09月02日 13時05分

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123RF
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飛行機で長時間移動した後、歩き始めた途端に呼吸困難やショック症状を起こし、死に至る場合もあるエコノミークラス症候群。実は身近な生活の中にも、これと同じ症状を引き起こす行動があるという。それが「長時間テレビを見る」こと。

5時間見る人は病気のリスクが2倍

この危険性については、先日開かれた「European Society of Cardiology」の会議の中で発表された。共同研究に携わったのは、日本の大阪大学などの研究者たち。

彼らは40歳から79歳までの男女、約8万6000人(男性3万6007人、女性5万0017人)を対象に、1日に見るテレビの時間と病気との関係を18年に渡り調査した。

その結果、1日5時間以上座ってテレビを見る人は、2時間30分未満の人に比べて、肺に血の塊が詰まる病気(肺動脈塞栓症)のリスクが2倍以上になることが判明。

40歳から59歳までの人は特に要注意

特に40歳から59歳までの人で5時間以上テレビを見る人は最もリスクが高く、2.5時間未満の人に比べて6倍以上も危険であることが分かった。

さらに同じ年齢層で、2.5時間から4.9時間見る人は、それより少ない人に比べ肺動脈塞栓症になるリスクが3倍以上になることも明らかになる。

同じ姿勢が血の塊を作り動脈をふさぐ

そもそも肺動脈塞栓症とは、エコノミークラス症候群の原因とされてきた。狭い機内で同じ姿勢のままでいると足の血液の流れが悪くなり、血管内に血の塊ができる。やがてそれが血液の流れにのって肺に到達し、動脈をふさぎ、呼吸困難やショック死を起こす。

それと同じことが、長時間テレビを見ると引き起こされる場合があるというわけだ。

調査に携わった白川透教授は報告の中で「懸念されているのは、長いフライトよりも多くの人が長時間テレビを見る傾向にあるということです。今回の調査は、テレビと肺動脈塞栓症との関係を示した最初のものとなります」と述べている。

長い間テレビやコンピュータなどを見る時はなるべく同じ姿勢をとらず、休憩を入れたり、立ち上がって歩いたりすると良いそうだ。

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