思いやりに溢れた先生に教わると子供の勉強意欲が向上、読解や作文、数的能力も高まることが判明

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子供にとって優しい先生がいいのか、それとも厳しいタイプがいいかは意見が分かれる所だが、先日共感能力の優れた先生に習うと、子供の勉強意欲を高めるという結果が発表された。

10年間、生徒の状態を追跡調査

この調査を行ったのはUniversity of Eastern FinlandやUniversity of Jyväskylä、University of Turkuなどの研究者たち。

彼らは、子供たちの読解や作文などに対する意欲の発達具合や、勉強の方向性、カウンセリングの実践に関して、生徒が総合学校に入学(小学校1年)してから、10年間にわたって追跡調査を行った。

さらに現在も、総合学校の7年生から9年生(中学1年から3年)における先生と生徒との関係が、国際的査定テストでの読解スコアの高さとどのように関係しているのかを継続的に研究。

読解や作文、数学的能力も高まっている

その結果、先生や生徒の関係性がクラスの人数や教材の質よりも、子供の成績にとって重要であることが判明する。

また共感能力の高い先生は子供たちの読解や作文、数学的能力も高め、クラスの中で醸成される積極的な雰囲気が、生徒の勉強に対する意欲をさらに高めていることが明らかとなった。

先生と安心感のある関係がいじめも防ぐ

研究者らによれば総合学校の1年から3年(小1から小3)までは、先生との安心感のある関係性を必要とする重要な期間であり、先生の思いやりのある態度が学ぶ者としての生徒自身のイメージを守り、仲間からの社会的排除を防ぐことに役立っているという。

フィンランドでは先生という職業に対する尊敬が強く、先生の質も良く、教育システムが世界的にも高く評価されている。教育に関してもこのような熱心な研究姿勢が、生徒にも良い影響を及ぼしているのかもしれない。

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