進化の法則を覆した!?ホビットと呼ばれたフローレス原人、ジャワ原人から小型化したと判明

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Flickr_Tim Evanson

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インドネシアで化石として発見され、「ホビット」という名前でも呼ばれているフローレス原人。これがジャワ原人などから進化し、逆に小さくなった可能性が浮上した。

ジャワ原人の歯に最もよく似ている

この研究に携わったのは国立科学博物館の海部陽介研究主幹などの調査チーム。彼らはフローレス原人の40個に及ぶ歯と、490体のホモ・サピエンス(現代人)などから得られた歯を比較分析。

その結果、フローレス原人の犬歯や前臼歯は原始的だが、臼歯は非常に進化しており、アウストラロピテクスやホモ・ハビリスのような初期人類ともかなり異なり、ジャワ原人の歯に最も似ていることを発見。

フローレス原人がホモ・エレクトス(ジャワ原人など)から進化したと結論付けた。

身長は90cm、脳はチンパンジー並み

フローレス原人の化石は、2003年にインドネシアのフローレス島で発見され、約1万8000年前のものと推測されている。

脳の容積はチンパンジー並みの426立方センチメートルで、身長も約90cmしかなく、まさに映画『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するホビットそのものだ。

これまでは成長が阻害され低身長症になったホモ・サピエンスの一種という説や、アフリカを出たホモ・ハビリスの子孫という説が唱えられてきたという。

孤立した島で体が小さくなる現象

しかし今回の発見により、孤立した島で大型化したり矮小化したりする「島嶼化」の影響で、比較的大柄だったジャワ原人やその仲間などが体や脳まで小型化するという、進化の逆転現象が起きた可能性が強まった。

そもそも進化の過程で、原人以降は脳も体も大型化する傾向にあると考えられてきており、動物では時折見られる小型化が人類に作用したのは異例だと考えられている。

 

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