世界で初めて幸せを生む脳の場所を特定、大きい人はポジティブ思考:京都大学

2015年11月25日 19時30分

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123RF
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幸福という感情は脳のどこで生み出されているのか。それを調べる研究が行われ、世界で初めて場所が特定された。

頭頂葉にある楔前部が幸福を生み出す

この調査を行ったのは京都大学などの研究者たち。彼らは平均年齢22.5歳の男女51人の脳をMRIでスキャンし調査。さらに質問用紙で「同年代の人と比べて幸福だと感じるか」「生きる上で目標や計画はあるか」など、約50項目について尋ねた。

その結果、より幸福を強く感じている人ほど、脳の右半球の頭頂葉内側側面にある楔前部という領域が大きいと判明。

京都大学

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さらに同じ右楔前部が大きい人はポジティブな感情を強く感じ、ネガティブな感情を小さく捉え、人生の意味を見出しやすいことも明らかとなる。これらから幸福という主観的経験は脳の楔前部で、感情的・認知的情報が統合されて生み出されると結論づけた。

瞑想が楔前部の体積を拡大させる

研究者らによれば、これまでは心理学によって幸福が感情と認知で構成されている点や、それを質問書によって計測できることが示されてきたが、幸せが脳のどこでどのように表現されるのかという神経基盤は分からなかったという。

しかし今回世界で初めてこれを明らかにしたことで、幸福という主観的なものでも客観的・科学的に調べられ、幸せが生み出されるメカニズムについての手掛かりを得られる可能性もあるそうだ。

また瞑想トレーニングが楔前部の体積を大きくさせるという知見も併せることで、科学的データに裏打ちされた幸福増進プログラムを作るという展開も期待されるとしている。

多くの人が幸せを感じ積極的に人生を送れるよう、今後の研究に期待したい。

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