日本の技術がすごい!雲の下まで見通せる衛星を使い、熱帯雨林の違法伐採を監視

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JAXA

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世界各地で行われている違法伐採。これを空の上から監視するシステムの構想が、パリで開催中のCOP21ジャパンパビリオンで発表された。

準リアルタイムで監視するシステム

この構想を打ち立てたのはJICA(独立行政法人国際協力機構)とJAXA(宇宙航空研究開発機構)。

彼らは熱帯林の減少を食い止めるために、人工衛星「だいち2号」を使って違法伐採のモニタリングや検知を行う、新たな「森林変化検出システム」を構築すると発表した。

JAXA

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スマホで常に違法伐採を確認できる

その要となるのが「だいち2号」に搭載された「Lバンド合成開口レーダ(PALSAR-2)」とよばれる観測装置だ。

これは森林の観測に適したLバンドという波長の長い電波を使っており、天候や昼夜に関わらず地上を精密に観測でき、雲の下まで見通せるというもの。

JICA

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そのため1年の多くが厚い雲に覆われる熱帯雨林地域でも違法伐採の状況が確認でき、地元の監視員もこれにアクセスし犯行現場を特定、伐採業者を摘発できるという。

以前は2000件以上の違法伐採を検知

実はこのような監視体制は以前にも行われてきた。特に違法伐採が深刻なブラジルのアマゾンでは、2009年から2012年までJICAの技術協力により、前号機の「だいち」を使い2000件以上の違法伐採を検知し、減少面積を40%も減らすことに成功している。

そして今回の「だいち2号」では、さらに検出精度が向上。解像度50mという細かさで地上の様子を解析し、JAXAのウェブ上で1.5カ月ごとに公開する予定としている。

この構想は違法伐採が深刻な世界中の国々からも、高い関心が寄せられているという。

 

お詫びと訂正

当記事の記述に誤りがあったため訂正いたしました。

公開当初、「リアルタイムで違法伐採を監視」としておりましたが、正しくは「検出結果を平均約1.5ヶ月毎に更新する予定」でした。また、「解像度50cm」と記載しておりましたが、正しくは「解像度50m」です。

ご迷惑をおかけした読者の皆様ならびに関係各位には深くお詫び申し上げます。

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