意外?死刑囚の“最期の言葉”にはポジティブなメッセージが多い

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死刑囚が最後に残す言葉にはどのような傾向があるのか?それを研究者たちが調べた結果、意外な事実が浮かび上がった。

ポジティブな言葉が多い

この調査を行ったのはSarah Hirschmüller博士とBoris Egloff博士。彼らはテキサス州の刑務所に収監された407人の死刑囚が、処刑される前に語った内容を収集した。

さらにその大量のデータベースをコンピュータによって分析し、感情的な言語使用の割合を客観的に調査。

その結果、意外にも彼らが語った中身にはネガティブな感情の言葉よりも、ポジティブなものがはるかに多い割合で含まれていることが判明した。

「これは終わりでない、始まりだ」

実際に収監ナンバー459のGeorge Jones死刑囚は、家族に対する感謝の言葉の後に次のように語っている。

「自分の右を見ると、フォレスト・フォール(被害者)の家族が見える。私はこれで(死刑で)彼らに事件の終結と、いくらかの心の平和が届けられることを願っています。被害者の家族、彼が愛した息子さんや奥さんの助けになることを願っています。ここまで長い旅だった、悟りの1つだ。これは終わりではない、始まりにすぎない。」

また収監ナンバー532のRichard Masterson死刑囚も最後に「私をより良い場所へ連れて行ってくれる。私は大丈夫だ。人は自分が決めた選択肢によって生き、または死ななければならない。レナ、君を愛しているよ。僕は君の心を一緒に持っていくつもりだ。いつも君の心に気持を届けるつもりだ。僕はもう準備は出来ている」と語っている。

恐怖から逃れるため心が働く

研究者らによれば、死刑囚が積極的な気持ちを表現するのは、彼らが現在の恐怖から逃れるために心が過度に働いているからだという。

またこれは「Terror-Management Theory」と呼ばれるもので、恐怖に直面した時に自尊心を維持するために、死の意味を探ろうとする態度からきているそうだ。

さらにこのことは人が死の言葉で呼び起こされる不安を規制するために、認識的または行動的な幅広い努力が傾けられた結果だとしている。

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