イスラエルにパレスチナ人も一緒に学ぶ学校が開設、その理念や活動が話題に

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YouTube/Immanuel Vinikas - Promotional Photography & Film

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長い間にわたって対立が続いてきたイスラエルとパレスチナ。現在もパレスチナ人による入植者への襲撃事件や、イスラエル軍によるパレスチナ民間人への過剰な武力行使が繰り返されている。

そんな状況にもかかわらず、2014年9月にはイスラエルでさまざまな国の生徒が一緒に学ぶインターナショナル・スクールが開校した。

在籍する生徒の中にはパレスチナ人も

その学校の名前は「EMIS(Eastern Mediterranean International School)」。テルアビブの近くにあり、現在140名の生徒が在籍している。

しかも驚くことに、全校生徒の20%がパレスチナ人などのアラブ人で占められ、他にもイスラエルと国交のないイエメンやアフガニスタン、ベネズエラなども含め、世界約40カ国の生徒を受け入れているという。

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平和のために生徒を教育

「EMIS」は、世界平和に貢献する人材の育成を目的とした国際バカロレアの全人教育プログラムに沿って進められており、他人を尊重することや対話の重要性、平和の価値について教えているという。

また中東地域だけでなく世界全体をより良くするために、生徒たちのリーダーシップや起業家精神、共同体へ関わる姿勢などを育み、社会奉仕活動にも重点を置いている。

実際に数週間前、数人の学生たちは車に荷物を積んでヨルダン国境を越え、シリア難民の施設を訪れてボランティアとして働いたそうだ。

人々を繋げるために作られた学校

設立者のOded Rose氏は16歳の時にカナダの「ピアソン・カレッジ」で学んでおり、卒業後母国に戻って兵役に従事。それから地元のハイテク業界でキャリアを積んだ後、イスラエルに平和を教える学校を作るという夢を叶えるため、学校を創設した。

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彼はThe Times of Israelの取材に対し「これはプロパガンダではない。この構想は人々を繋げるものです。我々はアラブ人に会う機会はなく、彼らも銃を持った兵士以外、イスラエル人と会うことはない。情報の欠如、機会の欠如があるのです」とコメント。

またRose氏は同紙の中で「(学校は)暗闇の中の電球のようなものです。ここでは物事が非常に見えにくくなっています。我々が明かりを持っていれば、ないよりはずっといい。暗闇の中では小さな灯りでさえ、遠くから見られるのですから」と語っている。

このような取り組みが、中東や世界の未来を変えることを願わずにはいられない。

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