氷河期の動物がよみがえる?ロシアで発掘されたライオンからクローンを作る計画が進行中

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Академия наук Якутии

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氷河期に生息していたとされるホラアナライオン。その子供が2頭、昨年ロシア連邦内で発掘され、現在クローン化計画が進められている。

頬ひげまで残ったまま発見される

ホラアナライオンは新生代第4紀の更新世中期から後期(約1万2000年前)にかけて、ユーラシア大陸やアラスカ、カナダ北西部にも住んでいたとされ、2頭の子供にはそれぞれ「Uyan」と「Dina」という名前が付けられた。

Encyclopædia Britannica

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発見された場所は、ロシア連邦内にあるサハ共和国の首都ヤクーツクから北東650マイル(約1046km)の地点。昨年の8月に地元の労働者によって見つけられたと言われている。

しかも2頭は凍った状態だったため、毛や耳、柔らかい組織や頬ひげまで体のパーツがほぼ完全な状態で残っていた。

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生後1週間程度の子供のライオン

Yakutian Academy of SciencesのAlbert Protopopov博士によれば、この子供たちは非常に小さく、生後1週間から2週間程度とみられ、目も完全に開ききっておらず、歯も全て生え揃ってはいなかったという。

そして恐らく母ライオンが飢えた別のライオンから子供を守るため、洞穴に隠している時に土砂崩れが起きて、そのまま永久凍土に閉じ込められたのではないかと考えているそうだ。

韓国とロシアによるクローン化計画

この保存状態の良さを生かし、現在絶滅したホラアナライオンのクローンを作るという計画が進められている。

携わっているのは、 North East Russia University内に立ち上げられたロシアと韓国の研究者たちによる合同プロジェクトチーム。

彼らは今後Dinaの体から筋肉組織や皮などのサンプルを抽出し、その中に使えるDNAなどが含まれているかどうかを見極める作業を行う予定としている。

ただし子供の体は非常に小さいためサンプルの量も限られ、氷に覆われた箇所は良く保存されているが、その他は部分的にミイラ化していたり劣化していたりするので、計画が成功するかどうか懐疑的な見方もあるようだ。

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