ロープにつながれ飼育されていたジュゴン、ダイバーの呼びかけで無事救出される

Text by

  • 1
Twitter/Galuh Riyadi

Twitter/Galuh Riyadi

日本では絶滅危惧種にも指定されている貴重な哺乳類のジュゴン。その非常におとなしい動物が拘束されている様子がSNSに投稿され、波紋が広がっている。

尻尾が縛られ自由に泳げない

この映像が撮影されたのはインドネシアのマルク州北部沖合にあるKokoya島。そこには尻尾をロープや鎖のようなもので縛られ、狭いプールで自由に泳げないジュゴンの姿が映っていた。

撮影をしたのは島を訪れていたダイバーのグループ。彼らによればこのジュゴンは母親とみられ、別のケージには子供がおり、幸いロープで拘束はされていないものの親から引き離されていたという。

またジュゴンを捕獲したのは地元の漁師とされ、その男はダイバーたちに見学して撮影したければお金を払うよう求めてきたという。

ロープは擦り切れ、深い傷を負っていた

もっともこのジュゴンが、どのくらいの期間拘束されていたのかは定かではない。

しかしダイバーの1人、Delon Limさんは動物権利団体のサイトThe Dodoの中で「ロープは擦り切れちぎれていた。ジュゴンの尻尾にある傷は非常に深かった」とコメント。

もう1人のダイバーのRyandito Mahendradaniさんも、自身のインスタグラムの中で「大きい方のジュゴンはひどいケガを負っていた」と書いている。

つまりそれだけ長期間にわたって拘束が続けられたのだろう。

保護するためにSNSでキャンペーンを開始

この姿にショックを受けたダイバーたちは、漁師にジュゴンを解放するよう要請。すると漁師は意外にもすんなり同意したとか。

しかし本当に解放するかどうか半信半疑だったため、ダイバーたちはこれらの画像や映像をネット上に公開。

さらにインドネシアの海洋水産大臣であるSusi Pudjiasti氏にツイートで訴え、また当局にも苦境に立たされているジュゴンについて報告するなどSNSを駆使しキャンペーンを展開した。

その結果、3月14日には当局の手によって無事解放されたことが確認できたという。

近年、十分な保護が受けられず世界的にも数が減少し続けているジュゴン。地球の貴重な財産ともいえる動物を守るために、今後も積極的な取り組みに期待したい。

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking