ボルネオ島から姿を消したと思われていたスマトラ・サイ、40年ぶりに無事に保護される

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Ari Wibowo/WWF-Indonesia

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マレーシアやインドネシア、ブルネイなど3つの国の領土に分かれているボルネオ島。

その島のインドネシア領内で、姿を消したと考えられていたスマトラ・サイが実際に生きていることが確認され、話題となっている。

4歳から5歳のメスのサイを発見し保護

見つかったスマトラ・サイは4歳から5歳のメスと見られ、3月12日に東カリマンタン州の西クタイ県で仕掛けた穴に落ちているところを、自然・環境保護団体のWWFによって無事に保護された。

Ari Wibowo/WWF-Indonesia

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そして現在一時的に柵の中に入れられ、今後は捕獲地点から150km離れた安全な森林保護区にヘリコプターで移送される予定だという。

マレーシア領では絶滅を宣言

インドネシアには2種のサイが生息しており、スマトラ・サイはそのうちの1種だが、鉱山やプランテーションの開発、伐採などによる生息域の喪失に直面し、密猟などの脅威にさらされてきたそうだ。

その結果個体数は激減し、隣のスマトラ島にはまだ存在していると考えられているが、ボルネオ島では長い間、その姿を確認できなかったと言われている。

実際に昨年、ボルネオ島のマレーシア領内ではスマトラ・サイの野生集団は絶滅したと宣言された。

Ari Wibowo/WWF-Indonesia

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物理的接触は40年間で初めて

インドネシア領内では、2013年にWWFの調査チームによってスマトラ・サイの足跡が確認され、さらに仕掛けたカメラによって1頭のサイの姿が同じ森の中で捉えられている。

そして今回、スマトラ・サイが実際に生きている姿を直接確認することに成功。このような物理的接触は40年間で初めてだという。

WWF-IndonesiaのEfransjah博士は報告の中で「私たちは今、かつてカリマンタン(ボルネオ)で絶滅したと考えられていた種が、いまだに森を歩き回っているという証拠を得ている。我々はこの類まれな種を守るための努力に力を注ぐだろう」と語っている。

簡単ではないだろうが保護活動が実を結び、少しずつ個体数が増えていくことを願う。

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