日本食、無形文化遺産の事前審査通過!でも「登録申請知らなかった」7割…周知のため農水省がんばる

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農林水産省が日本食をユネスコの無形文化遺産に登録申請したことはイロリオでも以前お伝えしたが、事前審査をするユネスコの補助機関が登録を勧告した、と文化庁が発表した。この勧告が覆った例はないため、12月にアゼルバイジャンで開かれるユネスコの政府間委員会で正式登録が決まる見通しだ。

こうした動きを受けてオイシックス株式会社が小学生以下の子どもを持つ女性87名に日本食に関する意識調査を実施している。調査によれば日本食の無形文化遺産登録について7割が「知らなかった」と回答しているそうだ。農水省では2012年に「日本食文化の世界遺産化プロジェクト」を立ち上げ、周知に努めてきたが、認知度はまだ十分とはいえないようだ。

もっとも日本食文化が登録されたら「誇りに思う」人の割合は90.8%で、日本食自体への関心が低いわけではない。自分の子どもに好きになってほしいジャンルとして「和食」をあげた人は86.2%、子どもに作れるようになってほしいジャンルも85.1%で、いずれも最多となっている。日本食が世界に誇れることを自由回答してもらったところ、「納豆、味噌、醤油などの発酵食品」「出汁を使った繊細な料理」「和菓子などの美しさ」「手で握る寿司」といった声があがった。

農水省でも食文化を次世代に継承していくため、食文化学習ツール「私たちの食文化ってどんなもの?」を作成、配布しており、小学校高学年を対象とした出前授業も行なっている。また11月8日には「私の『和食』宣言!」の募集を開始した。これは日本人の伝統的な食文化である和食を次世代に保護、継承していくため、今後行なっていきたいことの抱負を宣言してもらうもの。応募された宣言は内容確認の上、「日本食文化を、ユネスコ無形文化遺産に。」Facebookページなどで紹介していくという。

ちなみに省庁のサイトやキャンペーンなどでは日本食と和食の表記が混在しているが、これは和食が洋食と対比される日本食の1ジャンルというニュアンスがあるためだろう。 ただそうした表記の統一感のなさはもしかしたら周知されにくい原因の一つなのかもしれない。

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