子供を失ったお母さんが母乳ドナーになることを決意…8ヶ月分350リットルの母乳を提供

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未熟児などの母乳を必要とする赤ちゃんに、自身の母乳を提供し続けた母親がいる。

妊娠20週で死産…でも母乳は残る

カナダに住むエイミー・アンダーソンさんは2010年、3番目の子どもとなるはずだった男の子の赤ちゃんを、妊娠20週(妊娠6ヶ月)で失った。原因は赤ちゃんの心臓だった。

まさかの悲劇に見舞われ、悲嘆にくれているなか、残酷にも母乳は出続ける。医師は彼女に、母乳が出ないよう薬を飲むように伝えたが、このまま出る母乳を溜めておくことにした。

「すべての生命には意味がある。私の息子にも生まれた意味があるはず。息子の生まれた意味があるのだから、それをしっかり受け止めたいと考えました」とアンダーソン夫妻は話している。

Youtube/Donating Through Grief: The Anderson's Story

Youtube/Donating Through Grief: The Anderson’s Story

母乳ドナーになることを決意

エイミーさんが調べていくと、早産で生まれた赤ちゃんやその他の病気を理由に、母乳を求めている赤ちゃんがたくさん存在するということがわかった。

早産で生まれた新生児は、原因不明の病気を発症しやすくなる。そういった場合、母乳を早く飲ませることである程度の抵抗力がつき、病気を防ぐことができる。

エイミーさんは自分の母乳を冷凍保存し、そうした赤ちゃんたちに提供することを決めた。

約350リットルの冷凍母乳を提供

エイミーさんはおよそ8ヶ月もの間、母乳を提供し続けた。その量は92ガロン、リットルにして約350リットルにも及ぶ。この分、多くの赤ちゃんの命を救うこととなった。

現在、エイミーさんは冷凍母乳の提供に加え、州による母乳提供の法規制を変える活動もしている。

母乳を提供して良いのは、病気の赤ちゃんと養母であることが条件になっているが、すべての母乳を望む母親に提供できるようにと働きかけているという。

エイミーさんは亡くなった息子に「ブライソン」と名づけており、この活動を“My Brison”s Legacy”と呼んでいる。

I would like everyone to meet “Bryson”. This is a freezer at MMBNE (Mothers’ Milk Bank Northeast) that is dedicated in…

Posted by Donating Through Grief: Bryson’s Legacy on 2015年4月28日

この活動を通じ、ブライソン君に与えられなかった母乳を必要とする赤ちゃんに渡ることが、ブライソン君への愛情を示す喜びにつながるのだと話していた。

エイミーさんの活動はFacebookページで知ることができる。

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