年貢を納めて村民に!築133年の古民家を共有する「シェアビレッジ」村長の思いを聞く

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「シェアビレッジ」は「年貢」を納めて「村民」になると、各種イベントや古民家での宿泊を楽しめるというプロジェクトだ。納める“年貢”(年会費)は年間3,000円。

シェアビレッジの「村」となるのは秋田県五城目町(ごじょうもくまち)にある古民家で、今年で築133年になる、萱葺き屋根の家だ。部屋は全9部屋(うち2部屋は宿泊専用)、土間がある。

http://sharevillage.jp/

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“村民”たちはここで宿泊したり、イベントに参加したりして秋田の古民家での生活を楽しむことが出来る。

2015年にクラウドファンディングで村民を募集したところ、目標額100万円を大きく上回る571万7000円を達成した。宿泊やイベントに参加した人は500人におよぶ。

https://www.makuake.com/project/sharevillageproject/

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“村民”となった人たちからは大好評だ。「自分の田舎へ帰るような感覚でお試し移住ができ、都会の慌ただしい空気から一時的に離れ、身も心も休息できる」、「何か観光できたり、目玉スポットがあるわけじゃないが、その分田舎の中でじっくりゆっくりリラックスできる」という感想をもらっているという。

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シェアビレッジを企画した“村長”は武田昌大さん。秋田県出身で、秋田県産のお米のブランディングとネット販売の会社を秋田県で起業し、経営している。

秋田県は人口減少率が高い。2015年の国勢調査では過去最大の減少率をマークし、人口減少に歯止めがかからない状況だ。

武田さんはこうした秋田県の現状に危機感をおぼえ、自身のふるさとの活性化を願って自ら起業した。

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古民家の危機を知る

武田さんがシェアビレッジを始めたのは、2014年5月に武田さんが五城目町の古民家のオーナーと出会ったことがきっかけだった。

オーナーから、築130年を越え、萱葺き屋根の維持が難しくなったので解体を考えているという話を聞いた。

http://sharevillage.jp/

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住む人がいなくなり維持できない空き家は、消滅するしかなくなる。

「古き良き日本の暮らしが残る古民家・原風景を次の100年も残したい、人々が集う場にしたいと考えて、シェアビレッジを企画しました」(武田さん)

日本の原風景を残すために

シェアビレッジは、ただ田舎暮らしや移住体験をするだけではなく、村民同士が交流できる場を設けているのも大きな特徴だ。

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「『日本の原風景を次の100年も残す』これがシェアビレッジのコンセプトです。そのためには村民が非常に大切な存在になってきます。もともと「村民」は“出身地も仕事も関係ないコミュニティ”を作りたいと思って交流の場を設けました。

せっかく村民になっても年に一回も村に行けないとなっては楽しんでもらえません。そこで“寄合”を設け、現地のシェアビレッジの話や、村民同士のつながりを作ることをやっています。

都市の村民同士が繋がることで秋田に一緒に行ける仲間ができ、秋田に行くきっかけにもなります。

走ることが好きな村民達の「RUN部」や「登山部」といった部活動や、宿泊者が地方への移住を決めたり起業を考えたりと、面白いことが起きています」(武田さん)

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村民が古民家の修理を行う

古民家は人が集まり、交流する場に生まれ変わった。古民家のオーナーはシェアビレッジの活動にこんな感想を寄せている。

「空き家だった家を利活用してくれる人を探していたので、都会や他の地方から多くの人が来て、多くの人の目に触れるこれ以上ない形で復活させてくれて嬉しいです。

ただ、実際にはまだまだ萱葺き屋根の補修が必要であるなど、古民家には課題が山積していると感じている。もっと多くの人が関わって欲しいと思います」(古民家オーナー)

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5月下旬から6月中旬には、村民たちが集まって萱葺き屋根の補修が行われる予定がある。

さらに、2016年5月3日にはシェアビレッジ町村の開村1周年記念イベント夏には年に一度のお祭り「一揆」も開催される。

村民は随時募集しており、クラウドファンディングで資金の募集が行われる予定だ。

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