オイル・ラッシュの名残を漂わせるコーリンガの「鉄の動物園」が味わい深い

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Flickr_Arlette

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サビ塗装やアンティーク仕上げなど廃墟好きにはたまらない「鉄の動物園」という場所をご存知だろうか。

それは、米カリフォルニア州サンノゼを南に約300kmほど走るとたどり着くコーリンガという小さな町にある。

1人の女性のひらめきから

コーリンガは1896年に大規模な油田が発見されたことで有名。その後次々にカリフォルニア地帯で大油田が発見され、オイル・ラッシュ時代に突入したといわれている。

さてそんな油田の真っ只中になぜ「鉄の動物園」ができたのだろうか。

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それはJean Dakessianさんという1人の女性のひらめきから始まったのだ。

1971年にJeanさんは彼女の夫のアーティストとコーリンガに「ケンブリッジ・イン&レストラン」という民宿兼レストランを購入。

しばらくして彼女は「油田の“ポンプジャック(pump jacks)”を目立つようにペイントしたら、ハイウェイを走る運転手たちに“ケンブリッジ・イン&レストラン”が見つけやすくなるのじゃないかしら」と考えたそう。

ポンプジャックを動物にペイント

そこでシェル石油の経営者のひとりMarshall Newkirk氏に掛けあって、ポンプジャック23個をペイントする権利を得たという。

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そのポンプジャックたちはアーティストの夫によって、動物に変身し「鉄の動物園」が完成したという訳だ。

テレビや雑誌などメディアでも有名に

その後、シェブロンという石油関連会社からも34個ものポンプジャックをペイントする許可を受け、Jeanさんはデザインコンテストを開催。

sjvgeology

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瞬く間に「鉄の動物園」はコミュニティプロジェクトとなり、テレビ番組や雑誌で取り上げられ有名になったという。

ところが1983年のコーリンガ大震災後によって、鉄の動物たちはダメージを受けてしまい、多くは道路から見えないところに移動させられた。

Jeanさんは現在、地元のボーイスカウトと共に、ひと握りの生き残った鉄の動物たちの復元に力を入れているそうだ。

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