3Dプリンターでつくったマッハ5で飛行する超音速飛行エンジンがスゴイ

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米・航空宇宙会社Orbital ATKが超音速飛行を可能にするスクラムジェットエンジンの飛行試験に成功した。

3Dプリンターの付加製造技術

NASAのラングレー研究センターで行われた試験は、なんと3Dプリンターで出力されたエンジン燃焼器を使用しているという。

このエンジン燃焼器は、粉末を敷いた領域を熱によって選択的に溶融結合させる「粉末床溶融結合(PBF)」という3Dプリンターの付加製造技術を用いて製造。

Orbital ATKミサイル製品部門のゼネラルマネージャーのパット・ノーラン氏は「3Dプリンターの付加製造技術は、我社のデザイナーとエンジニアの新しい可能性を広げるだろう」と述べている。

20日間の過酷な実験を乗り切った

テスト用の燃焼器は超音速飛行時にかかる様々な負荷と高温の条件下で、風洞試験を20日間も無事に乗り切ったそう。

「数年前にはスクラムジェットエンジンの燃焼器を構築することは不可能だった」とノーラン氏。

過去にもスクラムジェットエンジンは数回実験的にテストされているが、これまで長期運転ができるようなエンジンではなかったようだ。

マッハ5以上のスピートが可能

この実験によって、マッハ5 (6,200km/h、または3,800mph)以上のスピードでも安定しエンジン燃焼が可能だという。

今回の実験で成功したエンジンを搭載した超音速飛行機だと、理論的にはニューヨークからロンドンまでのフライト時間がたった30分に短縮されるというから驚きだ。

「このテストの成功はコスト削減と製造時間の短縮のために革新的なツールになるだろう」とノーラン氏は期待を寄せている。

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