ついに来た?甲子園大会にタイブレーク制の導入を検討へ

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先日、ニューヨーク・ヤンキースに入団した田中将大投手が右肘を痛め、故障者リスト入りした。それまで11勝を挙げエース格として活躍していだけに、ヤンキースとしても痛い故障となったようだ。

高校野球が投手寿命を縮めているのでは

田中将大投手は高校時代から甲子園大会で活躍し、全国制覇を達成した投手である。同投手は日本プロ野球で優秀な成績を収めたものの、アメリカメディアからは「投げすぎ」である事を不安視されていた。

実際、甲子園大会で活躍した投手は故障に苦しむケースが多い。プロ入り後、野手に転向した選手や、プロ野球や社会人野球に進めずに終わってしまった選手も居る。

高校野球はプロ野球や社会人野球などと比較しても、1人の投手への依存度が非常に高い。先発投手が200球近く投げた翌日まだ先発と言うケースも珍しくないのだ。

このような傾向には批判が多いものの、「1人で投げ抜くことが美徳」と言うような報道と勝利至上主義の影響で、なかなか改善されていない。

甲子園大会にタイブレーク制の導入を検討

日本高校野球連盟は故障対策として延長戦でランナーを置いた状態でイニングを開始する「タイブレーク制」の導入を検討する。まず、手始めとして全国の高校野球指導者にアンケート調査を行い反応を見る。その後、何回からタイブレーク制にするのかなどの議論を開始する。

高校野球以外のアマチュア野球である大学野球、社会人野球については既にタイブレーク制が採用されており、今や「タイブレーク制を採用していない大会」の方が珍しい状況だ。但しいずれも決勝戦についてはタイブレーク制を採用していない。

タイブレーク制については、プレーヤーや関係者から「野球が変わってしまう」との批判があり、ファンからも「腑に落ちない」などの不満の声がある。

何かと特別視されている甲子園大会に導入となると、高校野球ファンを中心に「一生懸命やってきた3年間がタイブレークで終わっていいのか」と言う批判が当然出るものと思われる。

しかし、年々暑さが増す真夏に150球以上投げ、肩や肘を痛めたり、脱水症状で倒れるような事例が発生している現状を放置するわけにはいかないだろう。

高校の3年間を取るのか、その後の長い野球人生を取るのか。高野連の決断に注目だ。

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