次世代の路面電車が宇都宮に!総工費458億をかけてLRT開通へ

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GFDL/wikimedia commons

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19日、栃木県宇都宮市が次世代路面電車LRTの実施計画を市議会で説明した。

総工費458億円をかけて開業へ

新規開通の話が持ち上がっている宇都宮市のLRTは、JR宇都宮駅東口から芳賀町の高根沢工業団地までの14.6キロを結ぶ。

宇都宮市が19日に市議会で発表した計画によると、総工費は458億円で2019年12月の開業となる予定。

車両は17編成で、走行速度は40キロ程度になる見込み。また、第三セクターの「宇都宮ライトレール」を立ち上げ、運営する。

市議会での計画発表に先立ち、市は17日に住民向けの説明会を開催。

市民からは「東口だけ発展することになる」、「採算がとれるとは思えない」、「総工費が高すぎる」、「西口に導入するべき」など反対意見も挙がるなど、意見が分かれている。

今後利便性の向上や渋滞解消への効果を訴え、市民の説得に動くものと思われる。

富山県などが既に導入

次世代路面電車は「LRT(ライト・レール・トランジット)」と呼ばれ、国土交通省が渋滞解消や利便性の高さ、バリアフリー化による高齢者の移動手段確保などを理由に導入を推奨している。欧米諸国では既に導入されており、人々に愛されている存在だ。

日本では平成18年に富山県が利用客減少に苦しんでいたJR富山港線を買い取り、LRTを導入。当初は無謀という声が多かったものの、運行本数を3倍にし、LRTの時刻に合わせた路線バスの運行で利便性を大幅に向上させた。

その結果、開業から利用客が多く、黒字化を達成。現在では富山県に無くてはならない交通機関になった。

また、路面電車が既に運転されていた広島電鉄や鹿児島市交通局もLRT車両を導入し、「シンボル」的な役割を担っている。

特徴は低騒音と乗り降りのしやすさ

LRTは宇都宮市だけではなく、横浜市、神戸市、静岡県清水区、前橋市などが導入を検討中だ。

最大の魅力は低騒音と床が低く乗り降りしやすい形状、そして何よりも路線バスと比較すると圧倒的にエコであることだ。

低騒音で環境にやさしいLRTはこれからの時代にマッチしており、渋滞の解消も期待できる。

路線バスの廃線や、高齢化による自動車事故が増えている現状を考えれば、エコで乗り降りしやすいLRT導入を検討するのもうなずける。

デメリットも存在

新規導入にあたっては、架線が増加し景観を損なうというデメリットが存在する。これについては、台湾で「キャパシター」という蓄電装置を持つ架線を必要としないLRTが登場しており、このシステムを日本にも導入すれば、問題は解決だ。

一番の問題は1キロ辺り20億~40億というコストの高さと、着工から稼働までの時間が長いことにある。

このデメリットを懸念して導入を見送る自治体も存在しており、乗り越えるべき壁と言える。

宇都宮市についても、高い総工費について根強い批判があり、意見が分かれる原因となっている。

ネットユーザーからは期待の声

宇都宮市のLRT導入計画発表にネットユーザーからは

  • 楽しみ
  • 導入後のビジョンをしっかり持っているなら良いのでは
  • 便利になるのは良いことだと思う
  • 富山のように成功してほしい
  • 渋滞解消に期待

など、期待の声が挙がっている。

宇都宮市は7月の事業開始を目指し、今後調整していく。ただし、否定的な意見が多い場合は予定が延びる可能性がある。

LRTが宇都宮市内を走ることになるのだろうか。今後が注目される。

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