「ゲイの“矯正”辞めます」――反ゲイで有名なクリスチャン団体がとうとう宣言

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40年間にもわたってゲイを「矯正」し続けてきた国際クリスチャン団体“Exodus”が、とうとう閉鎖する予定だと6月19日(現地時間)に明らかにした。ただ閉鎖を宣言しただけではなく、LGBT(レズビアン/ゲイ/バイセクシャル/トランスジェンダー)たちへの不適切な呼び掛けに対して謝罪もしている。

6月には全米のみならず、日本などのアジア各国でもゲイ・プラウドのパレードが開催される。その時期に合わせたこの発表に、各国のLGBTたちは喜びの声をあげた。

この団体の「矯正セラピー」を受けたショーン・サラ氏は、小さいころから教会に通っていた。10代になって自分がゲイだと自覚したころには、家族や周囲の人々から「悪魔につかれた」と言われたと語る。彼に対して行われた約2カ月の「矯正セラピー」では、「君はレイプされたからゲイになったんだ」と何度も言われ、嫌になって辞めたと言う。

“Exodus”は今まで数千人もの人々を救ってきたと語るが、少なくとも「自殺も考えた」という当時のショーン氏には、何の救いにもならなかったことは確かだ。

この謝罪の翌日には、この団体の影響を受けた200もの教会が“Exodus”という名前がなくなっても、ゲイをストレートにするための「カウンセリング」を続けて行くと発表した。

この“Exodus”があった米フロリダ州オーランドを含むアメリカ南部は、「バイブル・ベルト」とよばれ、プロテスタントの影響が強く、人種差別やゲイへの反感が強い地域として知られている。

差別や偏見の根絶は難しいかもしれない。ただし“Exodus”の発表は、意味のある一歩であると言えるだろう。

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