無人の別荘から謎の119番通報。しかも場所はあの“八甲田山”

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八甲田山ロープウェー株式会社

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2014年5月18日付の青森県の地方新聞「東奥新聞」に、何とも不思議な事件が掲載されていた。

無人の別荘からの119番通報

17日の午前0時すぎに、消防に1本の通報があった。固定電話からの発信だったが、通信状態が悪く、相手の声は聞こえなかったという。

消防本部は発信場所を特定。40分ほどかけて発信元となった別荘に到着した。しかし、あたりは真っ暗で、そこには急病人はもちろん、人影も見当たらなかったという。

結局現在も、どうして電話が発信されたのか、誰がかけてきたのかはわからないままだ。

八甲田雪中行軍遭難事件のあった場所

発信のあった別荘があるのは、1902年(明治35年)1月に日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が、訓練中に遭難した地区。救助には延べ1万人が投入されたのにもかかわらず、参加者210名中199名が死亡した。

この出来事は1977年に『八甲田山』というタイトルで映画化されている。

生存者の証言によると、彷徨中には多くの隊員が凍傷にかかり、発狂者も少なくはなかったようだ。中には救援隊を呼びに行き、立ったまま仮死状態で見つかった伍長もいた。

誰もが自分や仲間が生き延びるために必死だったに違いない。もしかしたら17日深夜の119番通報も、帰宅がかなわなかった誰かが助けを求めるものだったのでは?と思わず考えてしまう。

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