アフリカ日本協議会も抗議。曽野綾子氏のコラムに世界から批判の声

Text by

  • 0
flickr/Ted Eytan

flickr/Ted Eytan

2月11日に産経新聞が掲載した曽野綾子氏のコラムが、かつて南アフリカで行われていた人種隔離政策「アパルトヘイト」を擁護するものだと世界から非難の声が上がっている。

コラムの内容とは?

産経新聞に掲載されたコラムの内容は、外国人労働者受け入れについて書かれたものだ。

近隣国から労働者を受け入れ、介護分野の人手不足を解消する方法について、高い日本語能力や衛生に関する知識はある程度必要としたうえで、「優しければそれでいい」と肯定する意見を述べた。

しかし移民の受け入れについては、人種ごとに居住区を分けていた南アフリカのアパルトヘイト政策に触れ、「居住区は人種によって分けたほうがいい」という持論を述べた。

アフリカ日本協議会が抗議-2月11日はネルソン・マンデラ氏の釈放日

このコラムに対して抗議文を発表したのが、アフリカ日本協議会。アパルトヘイト政策が国際社会から「人道に対する罪」と批判されていることについて強調し、「このような考え方は国際社会の一員としても恥ずべきものです」とした。

しかも、このコラムが掲載された2015年2月11日は、アパルトヘイト撤廃に尽力し、27年間の収監生活を余儀なくされた、元南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ氏が釈放された日。しかも今年は25周年にあたる記念すべき日だったという。

世界各国のメディアもこぞって紹介

問題視されているのはコラムの内容そのものに加えて、日本の有名な小説家であり、安倍首相の元アドバイザー、教育再生実行会議のメンバーといった肩書を持つ曽野綾子氏による発言であることだ。

2月12日付のThe Daily Beastでは、曽野氏を「安倍首相が耳を傾ける人物の1人」と表現。産経新聞への取材では、「曽野綾子氏のコラムは連載であり、彼女の意見として掲載した。違った意見があるのはごく自然なことだ」との回答が返ってきたことを紹介している。

Daily Mailは、「安倍首相の元アドバイザー、アパルトヘイトを称賛」との見出しで、Timesは「安倍首相の新たな恥」との書き出しで、コラムの内容を伝えた。

またIndependentでは、曽野氏が中学生向けの道徳の教科書にてマザー・テレサ氏などとともに掲載されている人物であることが書かれている

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking