「まるでエイリアン」-タコの全遺伝情報解読で神経生物学者がコメント

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大きな頭と8本の足という奇妙な姿のため、宇宙人のモチーフになることも多い”タコ”。日本では食卓でもおなじみの存在だが、もしかしたら本当に彼らは宇宙からやってきた生命体なのかもしれない。

全遺伝情報解読に3年

3年かけてタコの遺伝情報を解読したのは、沖縄科学技術大学院大学やアメリカのシカゴ大学などによる研究チーム。

解読の対象となったのは、アメリカ西海岸に生息しているマダコの一種だ。タコを含めて頭足類の全遺伝情報の解読が成功したのは世界で初めてだという。

明らかになった新発見

31億対あるヒトゲノムに対し、タコは27億対。タンパク質を作る遺伝子は3万3000個程度と推定され、ヒトの2万5000個よりも多いことが明らかになった。

また、タコとイカが分岐したのは、2億7000万年前。昆虫や爬虫類が出現したのが3億年前、恐竜の出現が2億5000万年前だとされていることを考えると、どれだけ昔のことかがよくわかる。

進化の過程やタコの能力解明に期待

この研究成果が、頭足類の進化の過程を明らかにするきっかけとなり、高い学習能力や記憶力で知られるタコの知能、皮膚の色を変える能力の仕組みを解明するのに役立つのではないかと期待されている。

タコにしか存在していない遺伝子も

今回の遺伝子解読で、皮膚や手足などからタコにしか存在していない遺伝子が全体の1割ほど発見された。

これらの結果から、研究チームのメンバーである神経生物学者のClifton Ragsdale氏は、「まるでエイリアンのよう」と、ジョークを交えてコメントしている。

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