350万年前のバクテリアで長寿になれる?ロシアの科学者が自分の体で実験中

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flickr/Umberto Salvagnin

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永久凍土層の中で350万年にもわたって生き続けていたバクテリア”Bacillus F”が発見された。

“Bacillus F”は、老化を遅くして、寿命を延ばすとも考えている科学者たちがいる。モスクワ大学のAnatoli Brouchkov氏(58)もそのひとりだ。Brouchkov氏はバクテリアの効果を確かめるために、自分の体を実験台にすることにした。

350万年も閉じ込められていたバクテリア

2009年、シベリアのサハ共和国に広がる永久凍土内で発見された、バクテリア”Bacillus F”。

その永久凍土は350万年前に形成されたと考えられており、”Bacillus F”は当時から氷の中に閉じ込められていたのではないかと言われている。

マウスなどで効果を確認

マウス、ハエ、植物、人間の血液細胞に”Bacillus F”を与えたところ、寿命が延びたという。年を取って出産できなくなったメスのマウスが、”Bacillus F”摂取後に出産したという事例もあった。

チーフリサーチャーのSergey Petrov氏は、「”Bacillus F”が成長を促し、免疫力を高めている」と考えているそうだ。

ただし、どのようにバクテリアが作用しているのかは、科学的に解明できていない。

自分を使って実験

バクテリアが見つかった場所の近隣に住む人々は、そうでない人々に比べて長寿であるという。それは地域の人々が摂取している水に、バクテリアが溶けだしているからではないかとBrouchkov氏は考えた。

効果と安全性を確信したBrouchkov氏は、人体実験を行うことにした。2年ほど前、バクテリア”Bacillus F”を自分自身で摂取したのだ。

「2年間、風邪をひいていない」

バクテリアを体内に取り入れてから、Brouchkov氏にはどんな変化が起こったのか。

Brouchkov氏はこの2年間を振り返り、「仕事をする時間が長くなり、風邪もひいていない」とコメントしている。

ただし、「科学的な実験ではないため、学者として”効果があった”とは表現できない」と強調している。

実用化なるか

健康や長寿だけではなく、不妊にも効果が期待できる”Bacillus F”。 

今後は副作用があるのかどうかや、どのように体に作用しているのかを探っていくそうだ。あわせて”Bacillus F”が、350万年前に閉じ込められたバクテリアであることの証明も目指すという。

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