米研究チームが深海にハイドロフォンを設置 自然やヒトが生む壮大な“深海の音”が判明!

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flickr/Michael Dawes

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米国海洋大気庁、オレゴン州立大学、アメリカ沿岸警備隊の研究者からなるチームが、昨年11月、マリアナ海溝の最深部であるチャレンジャー海淵の音を、23日間に渡って録音した。

ほぼ無音かと思われていた

チャレンジャー海淵の深さは3万6000フィート(約11キロメートル)程度もあり、水圧に耐えるためハイドロフォンをチタン製のケースに入れ、慎重に下していったという。

▼アメリカ沿岸警備隊がハイドロフォンを回収する様子

NOAA

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「深海はほぼ無音状態だろう」と考えていた研究員たちは、結果に驚くこととなった。

深海の“音”の原因

深海に広がっていたのは無音の世界ではなく、雑音で満ちていたという。何が深海を騒がしくしているのだろうか。

深海の音の原因は、近くのものだけではなく遠くで発生した地震、ヒゲクジラのうめき声、ちょうど発生していた大型の台風、そして船の行きかう音など、自然やヒトが生み出すものだった。

▼クジラヒゲのうめき声

▼船が通過するときの音

水面近く、実に11キロも離れたところの音も深海には到達しており、研究に参加したハル・マツモト氏は「想像と違い、水面からかなり離れていたとしても音は弱くならない」とコメントしている。

今後はチャレンジャー海淵にもっと長い期間、カメラ付きのハイドロフォンカメラを設置する予定だという。このプロジェクトの結果が出るのは2017年。今度はどんな音が聞けるのか、今から楽しみだ。

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