アメリカでは風力発電機が年間60万匹ものコウモリを殺している?!

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コウモリは農作物の受粉の媒介となったり、飛ぶ虫が増えすぎるのを防ぐ役割を持つ生き物だ。そのコウモリが風力発電機のタービンによって2012年だけで60万匹も殺されていることが、コロラド大学デンバー校の研究によって判明した。

「北米における風力発電所の増加が、コウモリにとっては脅威となっているのです」と語るのは研究主幹のMark Hayes博士。「北米中の至る所で、風力発電所の周囲からコウモリの死骸が見つかっているのです。60万匹という数は控えめな推定値に過ぎず、実際には90万匹に達するかもしれません。」

では、なぜコウモリは風力タービンのせいで死に至るのだろうか。「気圧障害」がその答である。

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回転する風車の先端近くでは気圧の低いエリアが発生する。そのエリアを飛ぶコウモリの体内では、肺内の気圧が周囲のそれよりも高くなる。これが原因で肺周囲の毛細血管が破れてしまい、さらには肺そのものが破裂してしまうのだとか。

鳥類の肺は哺乳類と仕組みが異なるため、気圧障害を免れることができる。

15年にわたりコウモリを研究してきたHayes博士によれば、コウモリは風速がおだやかなときに飛び回るため、風速が強いときにだけタービンを回すようにすればコウモリの被害は抑えられるそうだ。「風力発電に反対するわけではないのですが、悪影響があることも事実なのです」とHayes博士。「それでも、この問題は解決できると考えています。」

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