ISS「工具がない」NASA「データ送るから3Dプリントして」

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地上約400kmを周回する国際宇宙ステーション(ISS)では、持ち込める物資なども事前に細かくチェックされている。したがって、どうしても船内で調達できない物資の必要が生じたら、補給船で届けられるまで待たなくてはならない。よくて数ヶ月、下手をすると1年以上待たされることになる。

しかし、今後はちょっとしたものならあまり待たずに済むことになりそうだ。

ほぼ無重力でも動作する3Dプリンター

今年の9月にISSに積み込まれたのは、ほぼ無重力の状態でも動作可能な3Dプリンター“ZERO-G PRINTER”。ほどなくしてネームプレートのプリントに成功、「初めて宇宙空間で3Dプリントされた造形物」として話題になったのは記憶に新しい。

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その後も20個ほどのオブジェクトが3Dプリントされているが、これらはすべてあらかじめ補給船に積まれていたデータからプリントされたものだった。

地上から送信したデータをISS内で3Dプリント

今回行われた実験では、まず地上で工具(レンチ)の形状データをCADで作成し、3Dプリンター用のデータに変換してNASAに転送、NASAからそのデータをISS内の3Dプリンターに送信した。

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ISS内の3Dプリンターがレンチを3Dプリント。

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宇宙飛行士が完成したレンチを取り出しているところ。

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こうして、冒頭の写真にあるレンチが完成したわけだ。

これにより、ISS搭載機器のスペアパーツや、実験に必要な道具などを「現地調達」できることになる。もし形状データがなければ、地上から送信してもらえばOKというわけ。

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