包茎手術は赤ちゃんのうちに?―感染症リスクが最大20倍に米研究

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男の子に対して行われる割礼は、年齢が上がるにつれて合併症のリスクが高まる――米ワシントン大学の研究グループがそんな研究結果を発表した。

1歳までにやらないとリスクが最大20倍に

ここでいう割礼とは、ズバリ包茎手術のこと。ユダヤ教やイスラム、その他さまざまな文化圏の慣習として知られている。

そしてアメリカでも、割礼がHIVやその他の感染症のリスクを低下させるとして、広く社会に浸透している。

研究では、全米の医療機関で少年に対して行われた割礼140万例のデータを分析。すると、1歳になる前に行われた割礼で合併症を発症した割合は0.5%未満だった。

これに対し、1歳から9歳までの少年はその20倍、10歳以上については10倍の発症率だったという。

割礼をめぐる議論に影響も

包茎手術は感染症予防の効果がそれなりに認めらてはいるものの、リスクも伴う手術。

このため、自分でやるかどうかを決められない乳幼児に対して、強制的に行うという割礼の是非が議論されている。

こうした背景もあって、アメリカでも割礼する人の数は昔ほど多くはなく、この30年間減少し続けている。

割礼の習慣がないわれわれ日本人にとってはピンとこないかもしれない。だがアメリカ人をはじめ割礼の慣習のある文化の人々にとって今回の研究結果は、息子に割礼を行うべきか、行うならいつやるべきか、という悩みについての重要な判断材料になるだろう。

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