未来の肉は工場で培養?昆虫食とならび食糧難時代の救世主に

2014年05月27日 09時00分

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shutterstock
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家畜を殺さずに幹細胞を採取。これを小規模の「人工肉工場」で培養して、その地域内の食肉需要をまかなう――。そんな未来の畜産の形を、オランダの科学者たちが提案している。

研究室ではすでに作成に成功している

人工肉の培養技術自体は、オランダ・マーストリヒト大学のマーク・ポスト教授によって確立されている。2013年8月には、その肉で作ったハンバーガーの試食会も開かれた。

しかし、今のところ高コストな上に少量しか製造できないため、低コスト化と大量生産を実現するための研究が続けられている。

食糧難時代の救世主に

この人工肉は、倫理面だけでなく、環境面でも大きなメリットがあるとされている。

畜産が環境にかける負荷が大きいことは、近年よく指摘されている。放牧地の確保のためアフリカの熱帯雨林が広範囲に伐採され、飼料となる穀物の生産に必要なエネルギーをまかなうために大量の化石燃料が消費されているというのだ。

このまま地球の人口が増えていくと、いずれは畜産では人類のたんぱく質需要を満たすことができなくなると予測する専門家もいる。

しかし人工肉は、こうした課題をクリアできるというわけだ。

不自然さに抵抗はあるが……

まさに夢の食べ物といっても過言ではないのだが……元の体から切り離され単独で増殖する人工肉を不気味に感じる人も多いと思われる。

ちなみに、将来地球の人口が増え食料難時代がやってきたとき、貴重なたんぱく源として注目されているのが昆虫だ。2013年、国連食糧農業機関(FAO)も昆虫食を推奨する報告書をまとめている。

たんぱく質を補うために食べるとしたら、昆虫と培養肉、あなたはどちらを選ぶだろうか?

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