鶏肉を洗うとかえって食中毒の危険性が増す―英食品基準庁が警鐘

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Flickr_Joy_2 chicken legs

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生の鶏肉を水で洗っても、細菌を落とし切ることはできないばかりか、周囲に細菌を飛び散らせて食中毒のリスクを上げることになる――。英食品基準庁がそのように注意を呼び掛けている

生の鶏肉を洗う人は意外と多い

イギリスの食品基準庁の調査によると、イギリス国民の44%が、生の鶏肉を調理する前に洗っているのだという。

日本では生の肉は水洗いせず、包装から取り出したらそのまま調理するのが一般的だと思われる。

しかし、「表面の細菌を落としたい」「肉から染み出た水分が気になる」などの理由から、水でサッと流している人は意外と多いのではないだろうか。

無意味なばかりか、リスクを上昇させる

だが、水洗いでは鶏肉から細菌を十分に洗い流すことはできないのだという。

そればかりか、水洗いは細菌を台所の他の場所や調理器具、食器などに飛び散らせてしまい、食中毒のリスクを上げてしまうのだそうだ。

そもそも、鶏肉に付着している細菌・カンピロバクターは、十分な加熱処理をすることによって死滅するので、水洗いする必要がないのだという。

最悪の場合、死に至ることも

イギリスでは、カンピロバクターによる食中毒によって推定28万人が影響を受けているのだという。死亡するケースも珍しくない。

さらに同国では、この細菌の食中毒がもたらす経済損失は、数百万ポンドに上ると試算している。

日本も人ごとではない。気温が上昇し湿度も高いこの時期は、食中毒のリスクも高まる。

生の鶏肉を洗わないのはもちろん、他の生肉を調理する際も十分に注意しよう。

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