思い込み?天候と腰痛との間に因果関係無し―豪研究グループ発表

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flickr_Tara Angkor Hotel

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「気圧の低い日や雨の日は腰痛がひどくなる」――よく聞く話だし、実際にそれを実感している人もいるだろう。だがそれは勘違いかもしれない。

天気と腰痛との間に因果関係が認められなかったと、豪シドニー大の研究グループが発表した。

一般化するにはデータが不足している、などの指摘もあるが、従来信じられてきた定説を疑う必要性が出てきた。

強風で微増した以外、関連性は無かった

調査は、2011年10月から2012年10月までの約1年間にわたり、993人の腰痛持ちの患者を対象に実施。

いつ腰が痛み始めたを患者から聞き取り、オーストラリア気象局から入手した気象データと照合。その関連性を分析した。

その結果、温度、相対湿度、気圧、風向、降水量と、腰痛発症との間に、因果関係は認められなかった。

一方で、強風および突風が発生した際に、腰痛発症のリスクがわずかながら増加したのだという。

同研究グループは、これらの結果から、温度、湿度、気圧などの気象条件は、腰痛を悪化させない、と結論付けている。

また、強風および突風時の腰痛リスクの微増は、臨床的に重視するほどではない、とも述べている。

思い込みの可能性も

ちなみに、この研究は、屋外で過ごした時間などの重要なデータが不足していたり、腰の痛みを感じたかどうかを患者の申告に頼るなどしていることから、一般化するまでには至らないとの指摘もあるとのことだ。

だが、単なる思い込みの可能性も出てきた天気と腰痛の因果関係。

腰痛にお悩みで、悪天候時は特に痛むという人も、「天気と腰痛は関係ない」と認識を改めれば、意外と腰の痛みが解消されるかもしれない。

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