赤ワインに含まれる成分がニキビ治療薬の効果を高めることが判明

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Flickr_Pedro Ribeiro Simões

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赤ワインに含まれる抗酸化物質が、ニキビの治療薬の効果を高めることを、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のEmma Taylor博士の研究グループが明らかにした。

従来の治療薬と組み合わせる実験

同研究グループによれば、赤ワインに含まれるレスベラトロールという抗酸化物質には、ニキビの原因となる最近の増殖を抑える効果があるのだという。

ちなみに、一般的なニキビ治療薬には過酸化ベンゾイルという物質が使われている。

同研究グループは、この過酸化ベンゾイルとレスベラトロールをさまざまな濃度で組み合わせ、10日間にわたってニキビの原因菌のコロニーに塗布。その殺菌効果を観察した。

相乗効果で殺菌能力がアップ

Taylor博士は当初、この2つの成分は互いに効果を打ち消しあってしまうだろうと考えていた。

しかし実際はその逆で、相乗効果でニキビの原因菌を死滅させる効果が高まったのだという。

お互いの弱点を補い合うように効いた

そのカラクリは、2つの物質の、ニキビへの効き方の違いにある。

過酸化ベンゾイルは、塗布した直後の殺菌力は高いが、その効果は24時間以上は続かないのだという。

一方、レスベラトロールは、殺菌力はそれほど強くないが、長時間にわたって、最近の増殖を阻害する効果があったのだそうだ。

つまり、お互いの弱点を補い合う形で、ニキビの原因菌を効果的に死滅させるというわけだ。

副作用を抑えられる可能性も

ちなみに、過酸化ベンゾイルはニキビの治療薬であると同時に、皮膚に炎症を起こさせる毒性の強い劇薬でもある。

このため、レスベラトロールと併用して過酸化ベンゾイルの使用量を減らせば、副作用を最小限に抑えることも期待できるのだという。

さまざまな健康効果で知られる赤ワイン。

この治療法が実用化されれば、人類の悩みをまた一つ、解決してくれるかもしれない。

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