心の栄養のはずが……甘い物の食べ過ぎは若者の心を蝕む可能性

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ストレスがたまっているとついつい甘い物に手が伸びてしまうという人は結構多いのではないだろうか?

スイーツを食べて心をリフレッシュする、という人もいるだろう。

しかし、あなたが若者だとしたら、それは逆の効果をもたらしてしまっているかもしれない。

若者が、フルクトース(果糖)を過剰に摂取すると、うつ病や不安のリスクを上昇させる可能性があることを、米エモリー大学の大学院生Constance Harrellの研究グループがが明らかにした。

果物などに含まれる天然の糖だが……

このフルクトースは、果糖という和名からも分かるとおり、果物や野菜などに含まれる糖質の一種。甘味料として、お菓子やジュースなどの加工食品に利用されている。

果糖という名前から果物を連想し、なんとなくヘルシーな印象を受ける人もいるかもしれない。しかし、糖分であることに変わりはない。

過去の研究では、フルクトースの過剰摂取が、心血管にネガティブな影響を与えることが示されている。

若いラットに抑うつ行動がみられた

研究グループは、このフルクトースが生物の心の状態にどのような影響を及ぼすのかを調べるため、10週間にわたって、若いラットと成体のラットをそれぞれ2グループに分け、一方には高果糖食を、もう一方のグループには標準食を与えた。

すると、高果糖食を与えられた若いラットには抑うつ行動が見られるようになった。一方、それ以外のラットでは、そうした行動は観察されなかった。

研究グループはこの理由について、フルクトースが、ストレスに対する脳の応答に影響のある神経回路を刺激していることが関係しているのではないかと推測している。

甘いものはほどほどに

まだ動物実験の段階で、人間にも当てはまるのかどうかは今後の研究次第。

とはいえ、フルクトースの過剰摂取が健康によくないという研究はすでに存在している。

甘いものを食べるとリフレッシュできたり、嫌な気持ちが吹き飛ぶ、という声は多いが、うつ病になってしまっては元も子もない。あまりに我慢し過ぎるのもよくないが、せめてほどほどの量にしておいた方がいいかもしれない。

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