自閉症にプロバイオティクス治療が有効か 反復行動やコミュニケーション能力が改善

2013年12月06日 13時30分

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flickr_ kaibara87
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コミュニケーションをうまくとることに困難を抱えるなどの症状がある自閉症そのメカニズムについては未だ解明されていない部分が多いが、これまでの研究のほとんどは遺伝的因子や脳機能障害などからのアプローチだ。しかし最近の研究で、腸のバクテリアが自閉症の症状を改善させることが明らかになった。

ウイルスに感染したまま妊娠・出産すると子どもが自閉症で生まれてくる確率が高いことは知られている。米国のカルフォルニア工科大学の研究グループが行った実験では、ウイルス感染させたネズミから生まれ、自閉症の症状がある子ネズミに腸内細菌を構成する菌のひとつであるバクテロイデスを投与したところ、自閉症の症状とされる行動に改善が認められたという。具体的には、他のネズミと積極的にコミュニケーションをとるようになり、自閉症の症状のひとつである反復行動も減少したという。

研究者は「今回の研究で、腸内環境の問題と神経発達障害との間に関連性が明らかになった。裏を返せば、腸内環境を整えることで神経発達障害の症状を軽減することができるようになる」と話す。今後は実際に治療として提供できるようにさらに研究を進めるとしている。

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