眠りが断続的になるとがん細胞の成長スピードが早くなる

2014年02月02日 15時00分

2014年02月02日 15時02分

shutterstock
shutterstock

良質の睡眠をとらなければ、がん細胞の成長スピードが加速し、しかもがん細胞の性質が攻撃的になることが最近の研究でわかった。睡眠が断続的になることで免疫システムにダメージが加わり、免疫をコントロールしたり、初期のがん細胞を排除しようとしたりする能力が損なわれるためという。

研究では、腫瘍細胞をネズミに注入し、静かな環境で睡眠をとるグループと、2分おきに電動ブラシが作動して睡眠が妨害されるグループを比較した。4週間続けたところ、睡眠が妨害されたグループのネズミの腫瘍は、安眠グループに比べ2倍の大きさになっていた。また、睡眠不足が免疫機能を低下させ、がん細胞の攻撃性を強めることもわかった。

研究を主導したシカゴ大学コマーこども病院の小児科部長デイビッド・ゴザル氏は「睡眠と腫瘍の間にはつながりがあるのではないかと考えられていたが、今回の研究はそれを疫学的に証明するもの」と意義を強調する。また、「中年以降に睡眠障害とがんの両方を抱える人の割合が多くなることも、今回の研究成果と相関関係があると考えられる」と指摘している。

今回の結果の応用については、「睡眠障害を抱えるがん患者に睡眠を改善する薬を処方するセラピーが有効だろう」としている。ゴザル氏は今後、睡眠障害ががんの転移や化学療法にも影響するのかどうかも研究するという。

注目の記事