がん患者、今後20年間で急増か 世界の新規患者は2030年に2200万人と推測

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世界中で毎年2200万人ががんと診断される―。がんは日本人の死因の常に上位にあり、世界を見てもがん患者は増加の一途をたどっている。その勢いは止まらず、今後20年間のうちに新たにがんと診断される人が世界中で年2200万人に達するとの予想が発表された。

世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)がこのほどリリースした「World Cancer Report 2014」で明らかにしたもので、同機関は「早急な対策が必要だ」と注意を喚起している。

調査はIARCが40カ国の250人の研究者の協力を得て、各国のがん診断や死亡率についてのデータをとりまとめた。それによると、2012年にがんと診断された人は1400万人と推計され、さらにその数は2030年には2200万人に達すると見込まれる。また、がんが原因で死亡する人の数も2012年の820万人から、今後20年間で1300万人になると推測している。

「がん治療は多くの研究者により進歩しつつあるが、残念ながらこの問題が解決しているわけではない」と話すのは、IARCディレクターのクリストファー・ワイルド氏だ。「より早期での発見と注意喚起が重要」と訴える。

特にアフリカやアジア、中南米といった発展途上国でより具体的な対策が必要との見方を示す。というのも、2012年にがんと診断された患者の60%はそうした国々の人だったからだ。このレポートの編集にあたったベナード・スチュワート氏も「各国政府はがんの早期発見に真剣に取り組むべき。コストという面でみるのではなく、投資と位置付けるべきだ」としている。

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