ショック! 乳がん検診マンモグラフィーは死亡率の抑制に貢献していない!?

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マンモグラフィーを使った年1回の乳がん検診は死亡率の抑制につながっていない―。何ともショッキングな調査結果が発表された。カナダで行われた調査によると、従来の触診のみを受ける人と死亡率を比較したところ大差はないことがわかった。

乳がんは初期であれば治癒率が高く、それだけに早期発見が重要であることは常識だ。その微かながんの兆候をマンモグラフィーでは発見できるとされていて、初期段階で見つけ治療を行うことで死亡率の抑制につながるとされてきた。しかし、今回の調査結果はそうした考え方に”水を差す”ものだ。

トロント大学の研究者らが40−59歳の女性8万9000人を25年間にわたって追跡し、乳がん発症率と死亡率を調査した。年に1回のマンモグラフィーを最低5年間受けたことのある人と、触診のみを受けた人のグループを比較したところ、マンモ受診グループでは3250人が乳がんと診断され、500人が死亡した。一方、触診グループでは3133人が乳がんに罹り、うち死亡者は505人だった。つまり、マンモを受けても受けていなくても罹患率と死亡率はさほど変わらなかった。

また、調査ではマンモを受けてがんとされた人の22%が「過剰診断」だったこともわかった。これは、マンモを受ける女性の424人に1人という割合にあたり、必ずしもマンモで正確な診断を下せるわけではないことを意味する。

調査にあたったアンソニー・ミラー医師は「今回の結果がすべての国に通じるわけではないが、マンモグラフィーの評価をし直す必要があるのではないか」としている。

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