アルツハイマー治療に道が開ける?カフェイン様の作用がある物質で症状改善

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脳の機能が低下し、物忘れなどの症状がみられるアルツハイマー。これは、脳内のコミュニケーションを司る部分に特殊なタンパクが沈着するために起こるものと考えられている。

アルツハイマーのこれといった治療法は今のところないが、これまでの研究でコーヒーなどに含まれるカフェインが症状改善に有効であることはわかっている。

ならば、カフェイン同様に症状を改善できる物質をつくリ出せば治療に活用できるはず。こうした研究をドイツとフランスの科学者らが行い、マウスで実験を行った。

カフェインより副作用少なく

研究では、コーヒーに含まれるカフェインはA2A受容体の拮抗剤であるという点を真似て、超高純度で水溶性のA2A受容体拮抗剤をつくった。

その拮抗剤をマウスに投与して効果を調べたところ、A2A受容体だけを阻害し、カフェインより副作用が少ないことが確かめられた。

記憶に関係する脳が活性化

拮抗剤投与で記憶力テストでもいい結果が得られ、記憶に関係するとされる脳内の海馬体が活性化することもわかったという。

研究グループは今後、マウス以外の動物や人間でも同様の効果を得られるか確かめたいとしていて、今後の治療薬の開発にも明るい見通しを持っているようだ。

長寿社会になり誰でもアルツハイマーを患うリスクを抱えているだけに、一刻も早い実用化が待たれる。

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