【画期的発見】サンゴに含まれるタンパク質がHIV感染をブロック

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免疫システムを破壊し、エイズ(AIDS)を引き起こすHIVウイルス。近年、さまざまな研究によりHIV・エイズ治療は大きく進歩し、病状の進行を遅らせることができるようになっている。

そしてこのほど、HIV感染をブロックする働きのあるタンパク質が見つかった。もし実用化されれば、感染そのものを根本的に防ぐことができるということになり、画期的な発見になる。

免疫システム細胞への侵入を阻止

米がん研究所の研究者らが、オーストラリア北部の海岸で採取したサンゴ(刺胞動物と呼ばれるソフトコーラルの一種)のタンパク質が、HIV感染をブロックすることを確かめた。

サンゴに含まれるタンパク質がHIVウイルスに絡み付き、HIVウイルスがリンパ球の一種であるT細胞に侵入するのを防ぐのだという。

HIV感染は体内に入ったHIVウイルスがT細胞に侵入して破壊することから始まるとされている。T細胞への侵入により免疫システムが侵され、感染・発症につながる。つまり、T細胞侵入を防ぐことは、感染を阻止することを意味する。

初めて発見されたタンパク質

研究チームの1人、Koreen Ramessar氏は「刺胞動物のタンパク質には特殊なメカニズムがあるようだ」と話し、「今後はそのタンパク質を多量に複製し、その効果をさらに検証したい」としている。

米がん研究所ではこれまで、自然界に存在する何千種類もの物質をスクリーニング検査していて、HIV感染をブロックする働きをする今回のタンパク質は初めて見つかったものという。

研究結果は4月29日に米サンディエゴで開催されたExperimental Biology 2014で発表された。

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