【歯科治療に革命が起こる!】歯の欠損部分を再生させる手法をハーバード大が研究中

Text by

  • 100
123RF

123RF

虫歯ができると、患部を削って、詰め物をし、被せ物をするという治療法が一般的だ。しかし、近い将来、その手法に代わって歯を再生させる治療が導入されるかもしれない。

米国ハーバード大学の研究でこのほど、レーザーを使って歯の再生が促せられることが確認された。まだマウス実験での段階だが、人の歯でも同じような効果が得られるか、実証作業を行うとしている。

レーザー照射で象牙質が成長

レーザーによる再生治療のメリットは、何と言っても合成物の詰め物や被せものを埋め込むのではなく、失った部分を自身の歯として取り戻せることだろう。しかも、レーザーを照射するだけなので、患者への肉体的負担も少ない。

研究を主導している同大学のPraveen Arany氏によると、レーザーを照射することにより、歯の象牙質の成長が促せるのだという。

照射12週間後に欠損した歯が再生

具体的には、歯の組織再生に重要な役割を果たすTGFベータが、レーザーから放出される活性酸素分子により活性化し、象牙質の中にある幹細胞を刺激する。その結果、失われた部分の象牙質の再生につながるという仕組みだ。

実験では、マウスの歯をドリルで部分的に欠損させ、欠損部分とその下の軟組織にレーザーを照射した。12週間後、欠損部分が再生しているのが確認された。

適切な照射量でなければ効果なし

Arany氏は「使用するレーザーが弱過ぎると効果が得られず、また強過ぎたら反対にダメージを与えてしまう。レーザー照射は正しい強さでなければ歯は再生されない」と話す。

そうした具体的な手法とともに、効果や安全性が実証・確立されれば、歯科治療が大きく転換することになる。早い実用化が待たれる。

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking