難聴予防にはビタミンサプリが効くことが米研究で明らかに

2014年12月07日 15時00分

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123RF
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大音量の音楽を聞き続けたり、騒々しいところに長時間いることが多かったりすると、人の聴力は次第に落ちてくる。

いわゆる騒音性難聴だが、ビタミンのサプリを摂ることでこれを防げる可能性があるのだという。米国ウェイル・コーネル・メディカル大学とグラッドストーン神経疾患研究所の研究で明らかになった。

音伝達の神経を保護

今回の実験で用いたのは、ビタミンB3の前駆体ニコチンアミドリボシド(NR)と呼ばれる物質。これを大音量にさらす前後のマウスに投与したところ、難聴になるのを回避できたという。

通常、大音量にさらされると、蝸牛と呼ばれる内耳部分に音を伝達する神経のシナプスがダメージを受けて聞こえが低下する。NRはその神経を守る役割があるのだという。

加齢に伴う難聴にも効果

さらに研究では、NR投与が騒音性の難聴だけでなく、加齢に伴う難聴にも予防効果があることも確認された。

人は年をとると聴力が衰えてくるが、これはタンパク質の一種SIRT3の活動量落ちてくるため。NRにはこのタンパク質を活性化させる作用があり、これにより聞こえの低下を防げるのだという。

研究著者の1人、ケビン・ブラウン氏は「難聴の治療法は限られていて、今回の発見は治療の選択肢を広げることになる」と話している。

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