「夜9時まではジャンクフードのTV広告規制を」 肥満児が多いイギリスで議論沸騰

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一家団らんなどで子どもがテレビを見ることが多い夜9時までは、ジャンクフードのコマーシャルを規制すべき−。

心臓病などを支援するイギリスの慈善団体British Heart Foundation(BHF)がこうした主張を展開している。各メディアがこぞって取り上げ、また労働党が総選挙で広告規制をマニフェストに盛り込もうとしていることもあって、議論が盛り上がっている。

子どもの3人に1人が太り過ぎ

この議論の根底にあるのが、年々深刻さを増している肥満問題だ。イギリスでは子どもの3人に1人が体重過多もしくは肥満なのだという。

また、BHFの調査によると。4−16歳の子どもを持つ親の10人中7人が、テレビCMで見たジャンクフードを「買って!」と子どもにせがまれているとのこと。

こうしたことから、BHFはジャンクフードの広告が子どもの目に入らないようにすることで、脂肪や糖分を多く含むジャンクフードの消費を抑えられ、ひいては太り過ぎ防止につなげられるとしている。こうした主張は、医師や労働党の賛同を得られている。

ファミリー番組は”抜け道”?

イギリスではすでに、子供向け番組でジャンクフードの広告を規制している。しかし家族団らん時の番組は対象になっておらず、「”規制の抜け道”となっている」とBHFは指摘する。

一方、今回の規制案に対して、広告業界からは「広告をなくしたからといって肥満問題を解決できるわけではない」、食品・飲料業界からは「現在の規制だけで十分」などと反対の声がある。

肥満増加は先進国を中心に世界的な傾向だ。たばこ同様にジャンクフード広告の規制を強化しようとしている動きは他国にもあるだけに、イギリスの議論の行方は、諸国に影響を及ぼす可能性がありそうだ。

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