14歳までに楽器を習っていた人は、脳が衰えにくいと判明

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子どもの頃に楽器を習ったりして音楽に親しむと、発達にさまざまなメリットがあることはこれまでもお伝えしてきた。言語能力や読解力、集中力がアップし、問題行動を減らせる、といったものだ。

そしてこのほど、幼少期の音楽を推奨すべき、新たなメリットが加わった。子どもの頃に楽器を習ったことのある人は、高齢になってからの言語読解能力も優れているのだという。

言葉を正確に認知

通常、人は高齢になると脳の働きが衰えてくる。記憶力が低下し、物事を認知する能力が落ちる。

だが、音楽経験のある人は、音楽経験のない人に比べ、年をとってからも言葉を聞いて理解する能力が優れていることが、カナダのロットマン研究所の調べでわかった。

脳の反応が2〜3倍早く

研究チームによると、これは音楽経験者では脳内の聴覚システムが活発なため。研究では実際に、55〜75歳の20人の脳波を測定し、脳の活性状況や話し言葉を聞いた時の反応速度を調べた。

それによると、音楽経験者は経験なしの人に比べ脳の反応が2〜3倍早く、より正確に情報を認識することが明らかになった。

高齢の人と接することが多い人ならわかるかと思うが、高齢者は会話の内容を正確に理解するのが難しかったり、また理解するのに時間がかかり、反応も遅かったりする。そうしたことが、音楽経験者は少ないということになる。

楽器開始は14歳までに

では、どの年齢でどのくらいの期間、楽器を習うとそうした効果が得られるのか。

今回の研究では、14歳までに楽器を習い始め、ある一定期間(長くて10年ほど)続けると、言語読解能力の鍵を握る脳内エリアが活性化する、としている。

研究を主導したGavin Bidelman氏は「楽器に親しんで得られるメリットは若いときだけでなく、生涯にわたって続くことが証明された」としている。

子どもをもつ人は長期的な視野に立って、子どもに楽器を習わせてみてもいいかも?

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