クラシック音楽は脳を活性化することを遺伝子レベルで実証:フィンランド研究

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音楽や楽器に親しむと脳が活性化するといわれているが、中でもクラシックを聴くと”頭がよくなる”のを「モーツアルト効果」というのだそう。

なぜそうした効果が得られるのか。科学者がさまざまな角度から研究を行っているが、このほど行われたフィンランドの研究で、クラシック音楽はシナプス機能や学習機能を司る遺伝子に”効く”ことが明らかになった。

学習・記憶の遺伝子が活性化

ヘルシンキ大学の研究チームが、クラシック音楽を聴いた場合と聞かなかった場合を採血して比較した。

被験者を2つのグループに分け、1つのグループにはモーツァルトのバイオリン協奏曲3番を20分間聴いてもらった。そしてもう1つのグループには、前日から音楽を聴かないようにしてもらい、当日も被験者同士でおしゃべりするなどして過ごしてもらった。

その後、被験者から採った血液を調べたところ、モーツァルトを聴いたグループでは、ドーパミンの分泌やシナプス機能、学習・記憶に関わる遺伝子が活性化していることが明らかになった。

音楽に親しむ習慣があると顕著

最も活性化した遺伝子の一つはアルファ・シヌクレインと呼ばれる遺伝子で、歌の学習に深く関わることがわかっている。

ただし、こうしたプラス効果は、楽器を習ったことがあるなど音楽経験者で顕著だったとのこと。つまり、普段から音楽に接している人がクラシックを聴くと、より脳を活性化させられるということになる。

研究チームは今回の研究結果を音楽セラピーのメカニズム解明に生かしたい、としている。

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