視力矯正の夜用コンタクト、子どもの近視進行を止める効果ありとの研究結果

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遠くのものが見えづらい近視を矯正するためには、メガネやコンタクトレンズの装着が一般的だ。また、レーシック手術も一定の実績を挙げている。

その近視対処法として近年加わったのが、オルソケラトロジーという夜用コンタクトレンズ。寝ている間に装着することで、昼間は裸眼の視力が保たれるというものだ。

この夜用コンタクト、子どもの近視進行を食い止める効果もあることが3年間の実験観察で明らかになった。

角膜の形状変化で視力回復

まず、オルソケラトロジーを説明すると、夜寝ている間に特殊なコンタクトレンズを装着し、角膜の形状を変化させることで視力が戻るというもの。

ただ角膜の形状変化は一時的なので、ほぼ毎晩コンタクトをつける必要があるものの、日中は裸眼で過ごせるというメリットは大きい。

子ども300人を3年間観察

近視は大人にも子どもにもみられるが、成長期にある子どもでは、個人差はあるものの、ひとたび近視になると進行が早い。

今回発表された研究では、このコンタクトを子どもが装着することで、日中の視力が保たれるだけでなく、近視の進行にも効果があることが明らかになった。

香港理工大学の研究チームが、イギリスの子ども300人を、コンタクトを装着したグループと装着しなかったグループに分けて3年間観察した。

その結果、コンタクト使用グループでは誰も近視が進行しなかった一方で、コンタクトなしのグループでは近視が急速に進行したという。

適応年齢引き下げの議論呼ぶ?

オルソケラトロジーは欧米や日本でも認可されている。しかし、日本では学会のガイドラインとして、このコンタクト適応年齢は20歳以上となっている。ちなみに、イギリスでは7歳から使用できる。

オルソケラトロジーは最近登場したばかりで、安全性が完全に確立されたものではない。しかし子どもの近視は増える傾向にあり、今回の研究結果は、適応年齢引き下げの議論を呼ぶものになるかもしれない。

研究は英国コンタクトレンズ協会の年次学会で発表された。

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